前回のモンテネグロ旅行記に続き、3日目の滞在記!
モンテネグロ旅行記1-2日目はこちら。
- モンテネグロ観光スポットNo1「コトル城壁」
- 「コトル城壁」までの道のり ー 教会の廃墟
- 「コトル城壁」までの道のり ー 最大の難関
- 「コトル城壁」までの道のり ー 登頂!
- 「コトル城壁」高台の橋の手すりはゴミだらけ!?
- ランチはピザ
- コトル湾ボートツアーの価格
- コトル湾ボートツアー内容
- 予約必須のコトルのレストラン
モンテネグロ観光スポットNo1「コトル城壁」
コトル観光には外せない観光スポットNo1と言えば、コトル城壁。
高台からコトル湾の絶景パノラマを眺めるために、コトル城壁を登ってみた。 行った時期が8月下旬ってこともあって、かなり暑かったので、8時前にスタートした。
城壁を登って高台に行くには、2つのルートがある。
公式的には、ルートは一つだけど、正確に言うと、ルートは2つ。
公式ルート/15€と、非公式ルート/無料である。
色々調べるとたくさん情報が出てくるんだけど、モンテネグロって結構適当という印象。 普通であれは、有料の公式ルートの方が、道は整備されていると思うけど、ここでは、非公式ルートの方が、傾斜がなだらかで歩きやすい道だそうだ。 非公式ルートってなんだか違法のようだけど、一応ちゃんとしたハイキングコース。(ハイキングというかトレッキング?)
ちなみに、この城壁を登るのには入場料を取っているのに、城壁内はあまり整備されていないらしい。
一体その入場料は何に使われているかわからないって、ひどい話だ。
そんな記事を色々読んでたら、オフィシャルルートで行く必要なくない?と思い、非公式ルートで城壁の頂上まで行った。
実際、非公式ルートではたくさんの人たちを見かけた。
今ではオフィシャルルートより、非公式ルートを辿って城壁の頂上まで行く人の方が多いのでは?という感じ。
「コトル城壁」までの道のり ー 教会の廃墟
頂上まで行く道にあった教会。
今は使われていない。完全に廃墟化されていた。
いつかは完全に自然と同化してなくなってしまうんだろう...。 かつて栄えていた時代のこの場所を想像すると、なんとも悲しい。
ギリシャのコス島に行った時に見た、コレラの流行によって廃墟になった町を思い出した。 廃墟マニアの人には堪らないかも?
「コトル城壁」までの道のり ー 最大の難関
ちなみに、この無料コースの最大の難関は、途中で城壁に開いた窓のような穴(高さ180cm)から入り込み、有料コースに合流する地点。
男の人なら全然問題ないだろう。
私は女性(身長163cm)。実際やってみるとちょっと怖かった。(窓のような穴の下は崖みたいになっている)
私の前の女性が、「絶対無理...!」って諦めていたのを見たせいもあって、余計怖くなってしまった。
↑写真はGoogleマップから拝借しました
昔はハシゴみたいなものがあったみたいだけど、私が行った時はハシゴはなく、代わりに木の棒が置いてあった。
多少足の置き場にはなったけど、安定感ないし恐ろしかった。
このルート、はっきり言っておすすめしない。 私自身、登る時も降りる時も、すごく怖かった。 かと言って、公式ルートの方をおすすめしたいと言うと、どっちも微妙。
ちゃんと入場料を城壁の整備やらメンテナンス費に使ってくれるなら喜んで払うけど、ゴミ処理もままならない整備されていない施設にお金払いたい? しかも一人15€(約2,400円)!このお金はどこに消えているの??😤
モンテネグロという国は、こんな素晴らしい観光資源があるのに、インフラの質が悪い。本当にもったいない。 空港からの公共交通機関がないということと繋がるけど、モンテネグロのそういった観光サービスの質がイマイチなのは残念だと感じた。 絵のように美しい自然がたくさんある国なので、今後色々と改善することを心から願っている。
「コトル城壁」までの道のり ー 登頂!
高台からの景色はこんなに綺麗!
怖い思いをして(!)、登った甲斐があったよ。 ここは納得の絶景スポット。
コトル湾と山に囲まれた世界遺産の街「コトル」。 「アドリア海の隠れた宝石」なんてピッタリなキャッチコピーが付けられた街、ほんと綺麗だな。ずっと見ていられる。
「コトル城壁」高台の橋の手すりはゴミだらけ!?
いやー絶景、絶景!
と感動した後に見てしまった光景にはがっかりした。
高台にある橋の手すり、なんと、ペットボトルのパッケージのプラスティックが大量に結ばれていた...。これは始めて見るパターン😂
カップルが永遠の愛の象徴として南京錠を橋などの公共設備にかけること、にちなんだものだと思うけど、これは完全にただのゴミを残しているだけ。
これがアートとか思ってやっているの?
センスを疑う。景観損ねているから、これは撤去した方がいい。
モンテネグロ関係者さん、聞いてますか〜?
ランチはピザ
この日は予定が詰まっていて、ランチしている時間もなかったので、スライスピザをお持ち帰り! いつ見ても混んでいた、旧市街にあるピザ屋さん。
写真は美味しそうに見えないんだけど、かなり美味しかった!
スライスピザ1枚:3€(約450円)
コトル湾ボートツアーの価格
午後は、コトル湾のボートツアーへ。
このボートツアーは、前々日にボート乗り場で、営業かけられた会社。
まったく予定に入れてなかったけど、コトル湾はヨーロッパ最南部のフィヨルドとも呼ばれ、「世界一美しい湾」と称されることもあり、ボートで海から街を見てみたいなーと思っていた。
一応その後で、会社名をネットで調べて、他と比較して良さそうだったので、Whats APPで予約した。
ちなみに、コトル湾ボートツアーは、コトルの街中いろんなところで、色々な業者が営業している。行き先も価格もほぼどこも同じなので、どの業者が良いかは判断しずらい。 私たちはたまたま声をかけてきた方が、感じの良い男性(Miloさん)で、ドイツでもクルーズ船関連の仕事をしてたみたいで、営業も嫌な感じがしなかったのが決め手になった。
コトル湾のボートツアー
1人:35€(5,600円)直接営業かけられたのもあって、特別に割引してくれた😄
現地での公式価格は、1人:40€(6,400円)
事前予約だとbooking.com経由も可能(一人43€)。
コトル湾ボートツアー内容
メインスポット4箇所を巡る、3時間のスピードボードツアー。
📍岩礁の聖母(Our Lady of the Rocks)*コトル湾の島
📍旧潜水艦トンネル
📍マムラ要塞(Mamula Fortress)
📍青の洞窟(Blue Cave)
イタリア人の独裁者が占領してた島で、 囚人への拷問と残虐行為で有名な強制収容所になった島。(何度もホラー映画のセットとしても使用されたらしい。)
そして現在は観光地化されて、ホテルがある。
元強制収容所を高級リゾート地にするとか、発想がとんでもなく恐ろしすぎるんだけど...。
多くの人が亡くなり、苦しんだこの場所の歴史を削除して、娯楽施設を作るなんて。
アウシュヴィッツ強制収容に、高級ホテルを建てるようなことだよ😭
とにかくストーリーが印象的すぎた。
観光客は何も知らずに泊まるとかありえるのかな。
ホラーすぎる。
本当に海の水が青く見える。(写真は一切加工してない)
「わー✨」
ってみんな海の色に感動してたけど、私と夫は若干冷めていた。
ごめん、「青の洞窟」見るの3回目なんだ...。(マルタとギリシャで行った)
世界には、「青の洞窟」と呼ばれるところが無数にあると思う。 初めて見ると感動するけど、やっぱり何度も見ると全然感動しなくなってしまうか。経験は、時に残酷なものになる。
20分くらい、この「青の洞窟」付近で泳いだ。
ただ、ここは人気スポットなので、ボートも人も大混雑状態だった。
大混雑な上、 泳ぐのにも人やボートにぶつからないように気を使わなければならなかったのはちょっと残念だった。
そしてボートのエンジンオイルの匂いも強かったので、「青の洞窟」の中ではなく、「青の洞窟」の外で泳いだ。 泳いだというか、20分くらい、シュノーケリングして浮いていただけ😂 それだけでも十分に楽しかった。
全体の感想としては、ガイドもツアー内容も、一緒にボートに乗ったメンバーも最高に良かった! 直前に決めたボートツアーだったけど、海から見るモンテネグロの街は本当に綺麗だった。 楽しいだけでなく、モンテネグロの歴史を学んで色々考えさせられた時間だった。
予約必須のコトルのレストラン
前日の夜予約なしで入れなかったレストラン。
予約したので、時間通りにお店へ。
アペロールスプリッツで乾杯!
陽が落ちたところに、バイオリンおじが登場(写真右中央に注目!)。
カジュアルな服装に似合わず(失礼w)、優雅なクラシックな曲の演奏は素晴らしかった。 生演奏聴きながらデザートのケーキと、二杯目のカクテル(ベリーニ)は最高だった。
ちなみにこのケーキは、「Krempita」というクリームパイみたいなケーキで、モンテネグロの代表的なケーキらしい。 甘すぎず、ミルフィーユみたいに生地がサクサクで美味しかった。
単品の値段は忘れてしまったけど、確か合計はチップ入れて85€(約13,600円)。 モンテネグロの観光地、しかも旧市街の中なので、お高い。
この日は特に濃い1日だった。
世界には自分がまだまだ知らない歴史がある。美味しい食べ物、見た事もない美しい世界がある。そんなことを改めて実感した1日だった。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次は、モンテネグロ旅行4日目の滞在記です。
*価格は、旅行時のレート €1=160円で計算