最近、日本旅行から戻ったドイツ人の友達が、スマホで写真を見せてくれた。
「これ知ってる?」
そう言って指さしたのは、 ミスタードーナツ の フレンチクルーラー。
「Spritzkuchenって、日本にもあるんだね。」と言う友達。
え、ちょっと待って。
それって逆じゃない?
私の頭の中が少し混乱した。
そもそも私はその時まで、 Spritzkuchen(シュプリッツクーヘン)という名前すら知らなかった。
「フレンチクルーラー」ドイツにもあった!
気になって、スーパーで探してみた。
あった! ! !
ベーカリーコーナーに、普通に並んでいる。 何年も通っているはずのスーパーなのに、今まで完全に見えていなかった。
後日、街のチェーンのベーカリーでも発見。
あれ? これ、ずっと前からあった...?
ドイツに住んでいると、 見えているのに見ていないものがあるらしい。
これが、ドイツのスーパー(Globus)で買った、Spritzkuchen(別名フレンチクルーラー)! 今のレートで円換算すると、1つ265円位かな。

ドイツ版?「フレンチクルーラー」実食
お皿に移し替えて、撮影。

ちなみにドイツのスーパーのケーキと侮るなかれ。
大概のスーパーはスーパーの中でパンやケーキをつくっている。
出来立てだし、チェーンのパン屋と比べても味は大差ない、美味しい。
美しい形! 見た目はほぼ同じ。
輪っかの形。 ひだのある生地。 たっぷりかかったグレーズ。
一口かじった瞬間、「あ、ミスドだ」と思った(笑
正確に言うなら、グレーズがドイツの方がたっぷりで、生地は日本のほうが少しだけふわっと感が強い。
でも本当にそれくらい。 “似ている”というより、かなり近い。
ドイツでこれが普通に売られていることに、ちょっとだけ感動した。
もしドイツ旅行で食べたくなったら
日本人がドイツ旅行に来て、
ふとミスドが恋しくなったら?
覚えておくべき単語はひとつ。
Spritzkuchen(シュプリッツクーヘン)

スーパーでも、街のベーカリーでも、意外と普通に売っている。 かなりの確率で、あの味に再会できる。
ドイツ語豆知識
- Spritzkuchenは直訳すると「絞り出しケーキ(菓子)」という意味(絞り袋で形を作って絞り出されたケーキ)
- Spritz =「絞り出す」:動詞 spritzen
フレンチクルーラーの元祖は?
気になって調べてみると、話は意外と面白い。 英語ではフレンチクルーラーは French Cruller と呼ばれている。
でもそのルーツは、ドイツ系移民がアメリカに持ち込んだ揚げ菓子だと言われている。
ドイツでのレシピの起源は、1713年で、初めての販売は、1832年だとか。 なんとなんと、300年以上も前に存在していたってことに驚いた。
- 1713年にニュルンベルクで出版されたアレクシウス・シンセラスの著書『Der wolbestehende Becker』には、すでに「Spritzenkuchen」という名前で記載されています。
- ベルリンの菓子職人でジンジャーブレッド職人のグスタフ・ルイス・ツィーテマンは、1832 年 2 月 23 日にエーバースヴァルデで菓子店として営業する許可を得ました。
つまり流れとしては、
ドイツのSpritzkuchen
↓
アメリカのFrench Cruller
↓
日本の ミスタードーナツ のフレンチクルーラー
という可能性が高い。
フレンチって名前なのに、実はドイツ系。
ちょっとややこしい。
ドイツ版フレンチクルーラーに大歓喜
ドイツのケーキといえば、 どちらかというとずっしり、ぎゅっと詰まった密集感のあるものが多い。
それもおいしい。 でも、ときどき無性にふわっと軽いものが食べたくなる。
そんな中で見つけたSpritzkuchen。
あの空気みたいな軽さに出会ったときは、 ちょっと本気で歓喜した。 ドイツで、まさかフレンチクルーラー的存在に救われるとは思わなかった。
今日はそんな嬉しい備忘録☺️