ドイツ生活とドイツ語学習の備忘録

ドイツ生活とドイツ語をマスターするまでの記録

【ドイツ語】前置詞(〜から)を意味する「 von」と「ab」の違いと使い方

「von(〜から)」を使った例文

1: 時点・日付・時代:von「〜から」

「von」の後ろには、時間を表す単語(時間・日付・曜日など)が来ます。

Sie ist von Mittwoch bis Freitag im Urlaub.
彼女は、水曜から金曜日まで休暇です。

Von wann bis wann arbeitest du?
いつからいつまで仕事ですか?

Ich arbeite von Montag bis Freitag von acht Uhr bis fünf Uhr.
8時から5時までの月曜から金曜日まで仕事しています。

*「von」と「bis」はセット「〜から〜まで」と覚えるといいです。
お店の営業時間は、この「von」と「bis」のセットを使って書かれています。
時間の始まりと終わりがわかっている場合は、「von〜から」を使います。

2: 空間的な起点:von「〜から」

英語で言う「from」と同じ使い方をします。

Ich komme gerade von der Uni.
私はちょうど大学から帰って来たところです。

3: 出所・出身:von「〜から」

Er kommt gerade von Köln.
彼はケルン出身です。(彼はケルンから来ました。)

4: 離脱・除去:von「〜から」

Er ist nicht frei von Schuld.
彼は責任を免れてはいない。

5: 所有:von「〜の」

「〜から」以外の使い方では、こちらの使い方も頻繁に出てくるので一緒に覚えておくと良いです。

Das Auto von Felix ist kaputt.
フェリックスの車が壊れています。

「ab(〜から)」を使った例文

1: 時間的に:ab「〜から」

「ab」の後ろには、時間を表す単語(時間・日付・曜日など)が来ます。
上で説明した、「von〜から」の違いは、こちら。

  • ab「〜から」終わりの時間が不明な場合

    Das Geschäft hat ab 13 Uhr geöffnet.
    その店は、13時から開いています。

  • von「〜から」終わりの時間がわかっている場合

    Das Geschäft ist von 13 Uhr - (bis) 22 Uhr geöffnet.
    その店は、13時から22時まで開いています。

  • 何時までオフィスにいるかは、わからない時はabを使う。

    Ab acht Uhr ist sie im Büro.
    彼女は8時からオフィスにいます。

  • いつまで働くかわからない場合や、終わりが明確でない場合はabを使う。

    Ab morgen muss ich arbeiten.
    明日から働かなくてはなりません。

  • 始まりの時間にフォーカスしたい場合はabを使う。vonに置き換えも可能。

    Ab wann hat das Restaurant geöffnet?
    レストランは何時から開いていますか?
    Das Restaurant hat ab neun Uhr geöffnet.
    9時から開いています。

2: 空間的に:ab「〜から」

こちらも、上で説明した、「von〜から」の違いは、始まりの地点と終わりの地点がわかっているか、不明かの違いで使いわけるといいです。

  • ab「〜から」行き先の地点が不明な場合

    Der Zug fährt ab München.
    その電車はミュンヘン発です。

  • von「〜から」行き先の地点が明確な場合

    Ist das Postamt weit weg von hier?
    その郵便局はここから遠いですか?

その他、ドイツ語前置詞(in /im/ an /am/ zu/ zum/ zur)の記事はこちら。